診療時間 日/祝
10:00 ~ 13:30
15:00 ~ 19:30

東京都中央区日本橋人形町3丁目8-2 ミハマビル2F

最初にお伝えしたいこと

歯科には【Drill Fill Bill】という言葉があります。
これは”削って・詰めて・費用をいただく”という診療フローを3つの単語にまとめたものです。

つまり、虫歯は削って詰めることが歯科医院にとっての経営的な利益に繋がるということになります。一方で、果たしてそれが患者利益になるのかというと、そうではないことも多くあります。

虫歯はゼロイチではなく、0.1や0.2といったレベルのものもあります。また我々が診断に使うレントゲンは経時的ではなく、一時点の切り抜きでしかありません。もちろん検査で見つかったものについては包み隠さずお伝えはします。しかし虫歯を見つけては片っ端から治療を行っていくことは絶対にありません。

私たちは「死ぬまで自分の歯で美味しいものを食べる」という目標(ゴール)のために細菌と日々戦っています。そのせめぎ合いにおいて、我々が行う治療には”せめ”の側面があります。ただどんなに上手く治療を行ったとしても、”まもり”が弱ければ細菌との戦いでいずれ劣勢を強いられることになってしまいます。

虫歯治療の一環として、患者さん自身のセルフケアによるご協力なしに、細菌との戦いに勝つことはできません。安心していただきたいのですが、”まもり”が完璧な方はほとんどいません。なぜなら歯磨きやフロスは難しいのです。

苦手なところや抜けを補い、みなさんの”まもり”をアシストするために歯科衛生士が存在します。

次に、治療をしないといけないレベルになってしまった虫歯に対して、当院でどのような治療を行っているかについてご説明していきます。

最初にお伝えしたいこと

虫歯治療のコンセプト

昨今、虫歯治療は「MI」というコンセプトのもと治療が行われることが多いです。
MI = Minimal Intervention
これは最小限の介入で治療を行うことを意味します。

これまでは便宜的に健康な歯質も削り、詰め物をするという方法が一般的でしたが、現代の歯科医療では接着治療のクオリティが上がり、最小限の治療で済ませられるようなケースが増えてきました。

ただ、「MI」にこだわりすぎ、本来残すべきでない歯質を残したせいで再治療に至るケースも多く目にするようになってきました。

当院では患者さんの歯に対する価値観をしっかりと問診した上で
「MI」のコンセプトを大切にしつつも、再治療介入ができるだけ少なくなるような治療を目指します。

  • 患者さんの価値観に合わせた治療を行う。
  • 再治療のない治療を目指す。
  • そのためには治療が必要な場合は限りなく最小限で済ませつつ
  • 場合によっては予防的拡大を行う。
  • 精密で、医学的に正しい修復治療を行う。
虫歯治療のコンセプト

虫歯治療だけでなく、その後のメンテナンス(予防)を見越すことも重要なポイントです。

当院の虫歯治療について

虫歯治療の第一選択としては、先程ご説明したMIコンセプトに基づき、健全な歯質を多く残し、歯髄(歯の神経)を守ることです。
しかし歯質を残そうと思うあまり、虫歯の見逃しによって再治療になることがあってはなりません。

実際に健全な歯質と虫歯の境界を見分けるのは経験のある歯科医師にとっても難しいことです。
そのため当院では「う蝕検知液」を用いて、感覚ではなく、視認できるかたちに虫歯を染め出しながら治療を行っていきます。染め出すことで必要な部位をしっかりと除去でき、また健全な歯質を無駄に削ることがありません。

当院の虫歯治療について

虫歯治療の方針

  • 客観的に虫歯を染め出すことで、無闇に歯を削らない。
  • 歯髄を守るために、最小限かつ必要十分な治療と緊密な修復治療を行う。
  • メンテナンス(予防)を通してお口の管理をし可能な限り長期的に良好な状態を維持する。

虫歯治療の症例紹介

最小限の切削量で
虫歯治療を完了させた症例

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Before
After
主訴
ものが詰まって、染みるようになった。
治療内容
ダイレクトレストレーション2本
治療期間
通院回数1回
治療費用
100,000
治療の
リスク
術後に一時的な知覚過敏症状が出る可能性があります。

MIを意識しながら予防的拡大を行い
虫歯治療を完了させた症例

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Before
Before
After
After
主訴
虫歯の治療をしたい。
治療内容
セラミックアンレー2本
セラミックインレー1本
IDS(Immadiate Dentin Sealing)3本
治療期間
通院回数2回
治療費用
326,700
治療の
リスク
術後に一時的な知覚過敏症状が出る可能性があります。

当院の根管治療について

歯の神経が細菌に感染すると、強い痛みを伴い失活していきます。痛みを感じる神経が死ぬわけなのでその後徐々に痛みは落ち着いてきますが、そのまま放置をしていると根管が細菌によって汚染されていき、最終的には根の先の骨が溶けていきます(根尖性歯周炎)。
骨が頬側まで溶けていくと、中に溜まっていた膿が粘膜に”歯茎の腫れ”として目視できるようになります(サイナストラクト)。

今までは根の先に黒い影があるからという理由で抜歯を宣告されることが多かった根尖性歯周炎ですが、現在ではきちんとした治療を行えばほとんどのケースで歯を温存することが可能です。そのために行っていくのが「根管治療」です。

「根管治療」において特に大切なのが、ラバーダム防湿を用いたデコンタミネーション(感染制御)です。神経のあった空間はもともと細菌がいない無菌環境です。

例えば医療ドラマでよく見かける開腹手術でドレープもかけず、術野の消毒を行わず、唾液だらだらの状態でオペを行っている状況が想像できますか?根管もお腹と同じく本来は無菌環境ですので、しっかりとデコンタミネーションを行った状態で処置を行うことは治療成功のために必須となってきます。

虫歯でお困りの方へ

根管治療の方針

  • ラバーダム防湿を必ず行い、唾液からの細菌感染や器具の誤飲を防ぐ。
  • マイクロスコープを用いて、精密な治療を行う。
  • 根管の形態に即した、治療器具の選定・使用。
  • 土台や被せ物を含めた緊密な修復治療により多重の感染防御壁を築く。
  • 根管治療で前歯を残した症例

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    Before
    After
    主訴
    歯茎が腫れている。変色も気になる。
    治療内容
    イニシャルトリートメント(初回根管治療・前歯)
    ウォーキングブリーチ、レジンコア
    治療期間
    1ヶ月
    治療費用
    121,000
    治療の
    リスク
    根尖部透過像が完全に消失しない可能性があります。
    色が後戻りする可能性があります。

    再根管治療で奥歯を残した症例

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    Before
    Before
    After
    Before
    主訴
    噛むと違和感がある。
    治療内容
    リトリートメント(再根管治療・大臼歯)
    ファイバーポストコア
    治療期間
    1ヶ月
    治療費用
    187,700
    治療の
    リスク
    根尖部透過像が完全に消失しない可能性があります。

    基本的な治療の流れ

    検査、カウンセリング
    検査を行い、患者さんのお口の資料を集めます。その資料を元に、現在の状態をご説明させていただきます。
    治療の必要性がある場合は、どうしてその治療が必要なのかそしてどのような治療が必要なのかをご説明いたします。
    治療計画への同意
    治療を進める上で重要なことは、患者さんご自身が理解を深め、納得して治療を進めることです。そのために、時間をかけて十分にお話させていただきます。
    患者さんご自身が納得し、同意をいただいてはじめて治療を開始します。
    治療
    通常の虫歯治療か、それとも根管治療が必要かどうかで治療の内容や期間が変わります。浅く、範囲の狭い虫歯治療であれば、2回程度の通院となります。根管治療が必要になる場合は、治療完了まで1ヶ月程度見て頂く必要があります。
    メンテナンスへ
    治療が終了したら、メンテナンスへ移行します。定期的に通院していただきながら、治療の経過を追っていきます。その際、歯科衛生士によるクリーニングを行い、虫歯の再発を予防していきます。

    セカンドオピニオンを
    ご活用ください

    抜歯と言われたが、残せる方法はないのか?別の治療方法はあるのか?など、何か納得できていない状態がありましたら、当院のセカンドオピニオンをご活用ください。
    第三者の公平な観点から、新たな見解を探していきます。

    新着情報Information

    アクセスAccess

    浅草線・日比谷線「人形町駅」から徒歩30秒

    〒103-0013 
    東京都中央区日本橋人形町3丁目8-2 ミハマビル2F