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東京都中央区日本橋人形町3丁目8-2 ミハマビル2F

歯周病でお困りの方へ

このページをご覧になられている方は、おそらく歯周病の自覚症状があるのではないでしょうか。例えば、歯茎から出血する・歯がぐらついている・口臭があるなど、何らかの症状を感じられている場合は歯周病のリスクが高いと言えます。

歯周病は歯を失う病気です。また糖尿病や心疾患、脳血管疾患、低体重児早産など様々な全身疾患との関連性も数多く報告されており、お口の病気だけではないと言えます。

日常生活に支障をきたす病気である歯周病を正しく理解し、なるべく早く治療を開始できれば、歯を残せる可能性は高くなります。歯周病かな?と思ったら迷わず歯科を受診しましょう。

歯周病でお困りの方へ

歯周病になるとどうなるのか?

歯周病になると様々な問題が発生します。

  • 歯肉が腫れる、優しいブラッシングで出血する
  • 起床時にお口の中がネバネバする
  • 歯茎が下がる(歯を支える骨が溶かされて、歯茎が下がる)
  • 歯を支える骨が大きく溶かされて、歯がぐらつく
  • 口臭が強くなる
  • 痛くて噛めない、ぐらついて噛めない
  • 歯並びが悪くなってくる
  • 歯が抜け落ちる

このような問題が発生します。
1〜8に向けて、歯周病の病状が進行していることをわかりやすく示していますが、6以降になると生活に支障をきたすことがわかります。

これらの症状の中に1つでも当てはまるものがあれば、歯周病の可能性があります。 あなたの歯を守るためにも、早めに治療を行うことが大切です。

そもそも歯周病とはどういう病気なのか、治療のゴールはどこか?

虫歯が歯自体に穴が空いて失われていく病気なのに対して、歯周病は歯が埋まっている”骨”が溶けていく病気です。そして原因は歯と歯茎の隙間(歯肉溝)に侵入した細菌です。

健康で浅い歯肉溝(サルカス)の場合は日々の歯ブラシやフロス等のセルフケアで細菌を除去できます。しかし、さまざまな要因で深くなってしまった歯肉溝(歯周ポケット)の場合、日々のお手入れだけでは細菌の除去が困難になります。

では歯周ポケットに侵入して、除去できない細菌は…
毒素を出し、歯周ポケットをさらに深くし、その下にある骨まで溶かしていくことになります。一般的に失ってしまった骨はもとには戻りません。

歯周治療のゴールは、歯周病の進行を食い止め、セルフケアで細菌を除去可能な健康で浅い歯肉溝を獲得することです。

歯周病でお困りの方へ

当院の歯周病治療の
基本コンセプト

歯周病の基本コンセプトは「初期治療(歯周基本治療)」を徹底することです。歯周病は外科治療や再生療法などが注目されますが、それらは初期治療後に行うものです。

  • 歯科衛生士によるプロフェッショナルクリーニングで、歯周病の主たる原因であるプラーク(細菌の塊)や歯石を徹底して除去する
  • 歯科衛生士によるブラッシング指導を受け、セルフケアの方法を知る
  • ご自身で毎日ブラッシングを行い、プラークコントロールを行う
  • 歯科衛生士によるチェック(プラークコントロールレコード)を行い、セルフケアがしっかり行えているかを確認

これがまず歯周病治療の基本であり、成功に導くための前提条件です。それに加え、歯周病の改善を妨げる因子を除去していきます。

歯周病でお困りの方へ

例えば

  • 根管治療や大きな虫歯の応急処置
  • 保存不可能な歯の抜歯
  • グラグラしている歯の固定
  • 不正歯列の改善(歯列矯正)
  • 歯ぎしりの対策(ナイトガード)など

これらはすべて、歯周基本治療に含まれます。
ここまでをしっかり行った上で再評価を行い、
歯周病の改善に応じて

  • 治癒すれば、健康になった歯周組織の長期維持のためメンテナンス
  • 歯周ポケットはあっても病状が安定していれば、SPT(サポーティブ ペリオドンタル セラピー)
  • さらなる歯周組織の環境改善が必要であれば、歯周外科治療へと移行します
基本コンセプト

歯周外科治療はどのようなときに行うのか?

歯周病治療において初期治療はとても重要ですが、残念ながらそれだけですべての歯周病が治るわけではありません。
初期治療でどれだけ歯周病が改善したかを測るために、一連の初期治療が終わったあとに歯周ポケットの深さを再評価します。
その時、歯周ポケットの深さが3mm以下になっているのが理想的なのですが、深い歯周ポケットが残存することがあります。

理由はいくつかありますが、歯周ポケットの深くにこびり付いた歯石は非常に硬く、また非外科による盲目的な処置の限界もあります。
定期的に歯石は取っていたのに歯周病が進行してしまったという方は、これが原因の可能性もあります。

そういった場合は歯肉を切開し、歯根を露出させた上で原因である歯石を除去していきます。その際、再度プラークが付着しにくいように歯根表面を滑沢化することも重要で、そのことをデブライドメントやSRP(スケーリング・ルートプレーニング)と言います。

歯周外科治療はどのようなときに行うのか?

切除療法について

歯周組織の病的な部分を切除し、歯周病によって凸凹になった骨を平坦に整えることで歯周ポケットを浅くする処置です。処置後は歯茎が下がることによって、歯周ポケットが浅くなるため一時的に知覚過敏症状が出ることもあります。

切除療法について

歯周組織再生療法について

失った組織を再生させることを目的とした歯周外科治療を、歯周組織再生療法と呼びます。
デブライドメントやSRP後に、骨欠損部に対してエムドゲイン®︎やリグロス®︎といった歯周組織再生材料、バイオス®︎やサイトランスグラニュール®︎といった骨補填剤を充填することで歯周組織の再生を促します。

ただし、歯周組織再生療法はすべての症例に適応するわけではなく、骨欠損の状態によっては適応外になるので、CTなどを用いて詳細な検査を行う必要があります。 またどのような状況でも必ず成功するわけではなく、歯周組織再生に適した口腔内環境を術前に構築していくことも重要ですし、患者さんご自身の治癒力にも影響されます。

歯周組織再生療法について

症例で見る歯肉移植

歯肉退縮を歯肉移植で
審美的に改善した症例

タップで写真の拡大ができます。

Before
Before
After
after
主訴
歯茎が下がって気になる
治療内容
CTGを用いた広範囲にわたる根面被覆術(2ブロック) 
治療費用
220,000
治療の
リスク
治療後にも根面の露出が残存することがあります。

症例で見る歯間乳頭再建術

難易度の高い歯間乳頭
再建術を行った症例

タップで写真の拡大ができます。

Before
Before
After
after
主訴
歯肉が下がってしまっている
治療内容
歯間乳頭再建術
治療期間
2ヶ月
治療費用
110,000
治療の
リスク
組織造成量が足りない場合、再治療が必要になる可能性があります。

歯周病治療の流れ

検査、カウンセリング
検査を行い、患者さんのお口の資料を集めます。その資料を元に、現在の状態をご説明させていただきます。歯周病の進行度合いなども詳しく解説させていただきます。
治療計画の提案と同意
歯周病は進行するほど、治療期間が長くかかる傾向にあります。そのため、治療に関する十分な理解と、患者さんご自身が治療に参加するモチベーションを高めて頂く必要があります。当院も患者さんを支えていくためのプランを提示し、同意いただいた時点で治療に進んでいきます。
初期治療開始(歯周基本治療)
初期治療を開始します。最初のうちは高い頻度で来院していただくことが多いです。原因の除去、ブラッシング指導、セルフケアをしっかりと行っていきます。
再評価
一定期間初期治療を行ったら、再評価を行い、歯周病がどれだけ改善しているかを確認します。歯周ポケットの深さや出血度合い、歯の動揺度、レントゲンによる骨の量などを調べることで改善度合いを確認することができます。

多くの場合は初期治療で改善し、メンテナンスに移行しますが、改善が見られなかった場合は歯周外科治療を行います。
歯周外科治療・歯周組織再生療法
歯肉を開いて、根面を露出させたうえで徹底した原因除去を行います。適応であれば、歯周組織再生療法を行い、縫合して経過観察に移行します。
再々評価
再評価時と同様の検査を行い、どれだけ歯周病が治癒したかを確認します。歯周ポケットが3mm程度に改善される場合もありますが、場合によっては4mm〜5mm程度の歯周ポケットが残存してしまう場合もあります。その場合は、歯周病の進行を食い止めるSPTと呼ばれるサポート治療を継続して行っていきます。
メンテナンスへ
歯周病に完治はありません。その理由はいつでも再発するからです。頑張って改善した状態を長く維持するためにも定期的なメンテナンスはとても重要です。

セカンドオピニオンをご活用ください

歯周病治療を行っているのに改善しない。いつも歯石取りに行っているのに、どんどん歯が悪くなっていく。

そのような疑問をお持ちになられたら、一度セカンドオピニオンをご利用ください。第三者の公平な目線から、原因の追求や新たな治療の選択肢を見つけることができるかもしれません。

セカンドオピニオンは予約制になっております。

新着情報Information

アクセスAccess

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