インプラント治療

インプラント治療は、どんなに技術が進歩しても外科処置であることに変わりはありません。だからこそ、最も大切なのは「安全性」です。
当院では、術前のリスク評価と術中環境の安全確保に徹底して取り組んでいます。

• 歯科用CTによる3次元解析とデジタルサージカルガイドを用いて、神経・血管・隣在歯との位置関係を正確に把握
• 骨量・骨質・全身状態に応じて、低侵襲な術式（フラップレス・ショートインプラント・骨造成併用など）を適切に選択
• 清潔域での手術操作を徹底し、使用器材の多くにディスポーザブル（使い捨て）製品を採用することで、感染リスクを最小限に抑制

静脈内鎮静法は、恐怖心が強い方や嘔吐反射がある方、外科手術への緊張が強い方にも有効な方法です。患者様が安心して手術に臨めるよう、環境・術式・サポート体制の三位一体で安全性を確保しています。

インプラントは虫歯にはなりません。しかし、天然歯と同様に歯周炎によって骨が溶けることで「インプラント周囲炎」が発症することがあります。この疾患を防ぐためには、天然歯と同じように日々のセルフケアと定期的なプロフェッショナルメインテナンスが不可欠です。
また、インプラントは天然歯と構造が異なるため、清掃しやすくプラークがたまりにくい補綴形態（被せ物の形）に設計すること、そしてそれに調和する歯肉や周囲歯周組織の形態を整えることが重要です。

当院では、

• インプラント周囲炎を未然に防ぐためのメンテナンス性を重視した設計
• 歯科衛生士による個別メンテナンスプログラムの実施
• 天然歯とインプラントを一体として評価する長期的リスクモニタリング

を徹底しています。

今までに他院で治療してもらったインプラントで「噛めてはいるが清掃が難しく、トラブルが起きてしまった」というケースを多く拝見してきました。インプラントは一度トラブルが発生すると天然歯以上に治療が難しいため、当院では機能した後の管理までを見据えた設計を重視しています。 患者様にできる限り負担をかけず、天然歯とのバランスを保ちながら、長期に安定する設計と、日々のメンテナンスを行いやすい仕上がりを追求しています。